1月にでる津本式本の中で高橋が魚の血抜き、鮮度、さらには熟成に関し、科学的な視点から解説をしています(インタビューを編集者の方が記事にまとめてくださいました)。
本日、本の見本をいただきました。
暗い話題の多い水産業界では昨今珍しく、一般の方を巻き込んで盛り上がっている津本式です。
ページが限られていますので、なかなか詳細には難しいのですが、イノシン酸とは何か、遊離アミノ酸とは何者か、津本式って何が素敵なのか、あたりを比較的わかりやすく説明した(つもりです)。
ただ、読み返してみると、あぁ、これも言えばよかった、ここは誤解されないかな・・・とか心配したりですね。言葉足らずのところも多々あるかと思いますが、ご容赦を(苦笑)。
3月の日本水産学会春季大会では新たな成果を発表したいと思っておりますし、論文も発表します。日本水産学会誌が現在オープンアクセスなので、日本の多くの人に読んでいただけるように、そちらでの発表もしていきたいと考えています。
あ、ちなみに高橋は津本式で魚が美味しくなるかも(弱気か笑)とは思いますが、それが全てとは申しません。熟成も同じです。特に美味しさに関しては人それぞれ、津本式が好きな方も、熟成が好きな方も、そして、そうでない方もいるでしょう。それでよいと思います。
海洋大の水産研究者として、率直に書けば(誤解を恐れますが笑)、美味しい不味いというのは二の次、三の次で、その使命は現在、そして将来への水産物の安定供給であり、有効利用なのだと心得ます。その点において、津本式の鮮魚に対する品質保持効果について注目しております(まぁ結局は、美味しく食べられる≒品質保持とも言えるのですが)。